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誰からも一目置かれる素敵な女性には共通点があります。
それは、マナーを心得ていること。
毎月マナーや女性らしいエレガントな所作について、わかりやすくお伝えしてまいります。
このコラムを通して、あなたのお役に立てたら幸いです。
さあ、これであなたも今日からマナー美人!
こんにちは。
マナーサロン・シンデレラ株式会社 代表の須釜崇枝です。
新しい一年が始まりましたね。
あなたの今年の抱負は何ですか?
私は、何事においても昨年よりも更にアクティブに活動し、色々なことにチャレンジしたいと思っています。
お互いに実りの多い、素晴らしい一年にしましょうね。
お節料理は、神様にお供えしていた料理です
さて、お正月にお節料理を召し上がった方も多いと思います。
私は毎年、母の手作りのお節料理で元日の朝を迎えています。
実家で暮らしていたころは、栗きんとんとごまめづくりは、私の担当でした。
ということで、今回はお節料理について書いてみたいと思います。
お節料理は今ではお正月料理ですが、もともとはお正月に限ったものではなく、五節供の日(元旦、1月7日、1月16日、5月5日、11月の新嘗祭最終日)に神様にお供えしていた料理です。
私たちが食すようになったとはいえ、年神様へのお供えの意味合いがあることには今も変わりありません。
年末に作り置きするのは、お正月の間に家事の負担を減らすとともに、調理時の火の使用を避け、台所の火の神様を敬うという意味もあります。
お節の込められた想い
それぞれのお料理には、新しい一年をスタートするのにふさわしい縁起のよい意味が込められています。
1:ごまめ(田作り)
乾煎りしたカタクチイワシを醤油、砂糖、みりんを煮詰めたタレでからめたもの。
どんなに煎っても頭が取れないことから、縁起がよいとされています。
2:数の子
ニシンの卵。
たくさんの稚魚の元であることから、子孫繁栄の意味が込められています。
3:栗きんとん
さつまいもと栗で作られた練り料理。
黄金色であることから、富の象徴として縁起のよい食べ物とされています。
4:黒豆
黒豆を甘く味付けた煮豆。
健康でマメに働けるようにという意味が込められています。
最近では洋風や中華風のお節料理も人気がありますよね。
ですが、和食のお節料理には、このような一年のはじまりにふさわしい意味合いがありますので、やはりお正月にはいただきたいものです。
元旦に限ったものではないので、一年を通して大事なイベント前など、縁起をかついでこのようなお料理を召し上がるのもいいのではないでしょうか。
お節料理は祝箸でいただきましょう
お節料理をいただくときには、普段使っているお箸ではなく、祝箸でいただきましょう。
祝箸は、両端が細くなっています。
普通のお箸は、片方だけが細くできています。
祝箸はなぜ両端が細くなっていると思いますか?
片側は、神様がお使いになると考えられているからです。
お箸は、古代より神様のお供え物とともに神聖なものとして扱われてきました。
ですので、お箸をきちんと使えること、言い換えると正しいお箸遣いは、神様に対してのマナーとも言えるでしょう。
お箸には、切る、割く、混ぜる、挟む、つまむ、など、お箸一膳でいろいろな機能があります。
またその歴史は、ナイフやフォークよりはるかに古いです。
だからこそ、日本人は手先が器用なのでしょう。