こんにちは。
ユクハナ クルハナのゆずです。
仕事や家事が忙しいと、肌のケアが疎かになりがちですよね。
先月、久しぶりに会うことができた私の友人も
『仕事が忙しいと化粧も落とさずに寝てしまうことがあって、最近は化粧ノリも悪いし朝洗顔した後に肌が突っ張るんだよね。』
と悩みを話していました。
友人の肌をまじまじ見てみると、たしかに肌にハリやツヤがなくお世辞にもキレイとは言いがたい状態でした。
その日から家に帰って玄関を開けたらすぐに洗面所へ行って、化粧を落としてスキンケアする癖をつけることを約束してその日は友人と別れました。
先日その友人と1ヶ月ぶりに会うと、見違えるように肌がキレイになっていたんです!
『家に帰ってすぐに洗面所に行く癖をつけると、今まで面倒くさいと思っていたスキンケアが苦じゃなくなったから、簡単に続けることが出来たよー!』
と、とても喜んでいました♪
友人の肌は乾燥からくる肌荒れが始まったばかりの症状だったので、すぐにセルフケアで改善できたんです!
ここまで読んで、
『なんで肌の状態を聞いただけで、乾燥肌だとわかったの?』
『どうしてケアをしないでいると、肌は乾燥してしまうの?』
『スキンケア以外にも、乾燥肌対策の方法ってあるの?』
『乾燥肌が酷くなると、どうなるの?もう治らないの?』
と疑問を感じたあなたのために、この記事で乾燥肌について解説していきます!
なぜ肌は乾燥してしまうの?
学生のころは肌が乾燥することなんてなかったのに、なぜ成長とともに肌が乾燥してしまうのでしょうか?
そんな疑問を持つあなたのために、肌の潤いを保つ仕組みと肌が乾燥する理由を説明します♪
肌の潤いは、こうして守られる!
肌は、表皮・真皮(しんぴ)・皮下組織という3つの層からできています。
そしてヒトの肌は、表皮にあるバリア機能という働きで潤いを保っています。
■バリア機能ってなに?
肌のバリア機能を簡単に説明すると、下のイラストのように外的刺激から肌を守ったり、肌にある水分の蒸発を防ぐ機能のことです。
バリア機能が低下すると、いわゆる乾燥肌の症状といわれる肌の突っ張りやかゆみを感じるようになります。
ではバリア機能とは、いったいどのような成分で構成されているのでしょうか。
■バリア機能を持つ表皮の役割とは
バリア機能は前述した3つの層の表皮という、肌表面にある層が持つ機能です。
具体的に表皮がどのような働きをして、バリア機能の役割を果たしているのか見てみましょう。
表皮の中にも細かい層があり肌表面から、角質層→顆粒層→有棘(ゆうきょく)層→基底層という順に並んで構成されており、特に肌表面にある角質層がバリア機能の役割を果たしています。
その役割を担うのが、天然保湿因子・角質細胞間脂質・皮脂膜という3つの因子(3大因子)です。
天然保湿因子とは角質層に元々あるアミノ酸やミネラルなどの、水なじみがよく水分を抱え込む働きをする成分の総称です。
天然保湿因子は、水と結びつく力が強く保湿力がとても高い成分です。
つまり天然保湿因子は高保湿成分で、あればあるほどキメが整い、肌にハリやツヤができるということです!
角質細胞間脂質とはセラミドやコレステロールなどの、角質細胞同士をつなぎ肌の中の水分を留める働きをする成分の総称です。
角質細胞間脂質には水分(天然保湿因子)を留める働きだけでなく、スポンジのように水分を抱える保湿成分のような働きもあるため、肌のバリア機能の中心的役割を担っています。
つまり細胞間脂質は水分(天然保湿因子)を細胞同士をつないで作ったフタで閉じ込め、さらに自身も保湿することで肌のキメを整えているということです!
皮脂膜とは皮脂腺から分泌される油状の皮脂と汗が混ざってできた、保湿クリームのようなものです。
この皮脂膜が肌に油状のフタをすることで水分の蒸発を防ぎ、肌の潤いを守っています。
このようにヒトは元々、肌の乾燥を防ぐバリア機能をもっています。
しかし、年を重ねるにつれてこのバリア機能はどうしても低下してしまいます。
だからこそ化粧水や美容液で天然保湿因子や角質細胞間脂質の不足を補い、保湿クリームで皮脂膜の働きをサポートしてあげることが大切なんですよ♪
老化だけじゃない!肌が乾燥してしまう理由
老化によってバリア機能が低下してしまうのも乾燥の大きな原因ですが、次のことをしていると年齢関係なく乾燥を悪化させてしまいます。
■間違ったスキンケアによる乾燥
間違ったスキンケアをしていると保湿されるどころか、肌の乾燥をもっと悪化させることになってしまいます。
以下のスキンケアが間違ったスキンケアになります。
間違ったスキンケアを気づかないままやってしまっていないか、確認してみましょう!
✔熱いお湯や、冷水で顔をすすいでいる。
✔コットンや手のひらで叩き込むようにして化粧水を塗っている。
✔化粧水だけを付けてクリームや乳液を塗っていない。
以上のスキンケアをしている場合はすぐにやめて、正しいスキンケアをしましょう!
☆正しい洗顔方法を知りたいあなたには、こちらの記事がおすすめです!
☆正しい保湿ケア方法を知りたいあなたには、こちらの記事がおすすめです!
■睡眠不足による乾燥
睡眠中は成長ホルモンが分泌されています。
この成長ホルモンは、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を一定の周期に保つ働きをしているため、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌がされないと、肌の新陳代謝(ターンオーバー)の周期が乱れてしまいます。
肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れてしまうと、角質層の水分を保持する役割を担っている成分の生成量が減少してしまうので、肌が乾燥してしまいます。
☆就寝してから3時間は、成長ホルモンが多く分泌されるお肌のゴールデンタイムです。
この3時間だけでも良質な睡眠にするために、就寝する1時間前に入浴をして体を温めたり、就寝する1時間前は食事を控えるなどの対策をしましょう。
■食事の偏りによる乾燥
バランス良く食事をしていれば、肌が乾燥することはありません。
以下の栄養素が不足している場合は、食事の偏りによって肌が乾燥している可能性があります!
また、それぞれの栄養素を多く含んでいる食品も一緒に紹介します。
卵・豆・アボカド・カッテージチーズ・サーモンなど
✔α‐リノレン酸
アマ二油・エゴマ油
✔亜鉛
豚レバー・牛肉・卵・チーズ・納豆・高野豆腐・切り干し大根など
✔ビタミン類
鶏レバー・豚肉・ピーマン・モロヘイヤ・アーモンド・小松菜など
☆どれも肌にとって良い栄養素なので、これらの栄養素をバランスよく摂取できるように日々の食事に気を付けましょう。
■紫外線による乾燥
紫外線と聞くとシミやシワの原因のイメージが強いかもしれませんね。
それだけではなく、実は紫外線が原因で肌が乾燥してしまうことがあるんです。
紫外線にあたると、老化と同じように肌のバリア機能が低下してしまいます。
その結果、新陳代謝(ターンオーバー)が乱れて肌内部の水分が蒸発しやすくなり、乾燥を引き起こします。
☆日焼け止めを塗るだけでなく帽子やアームカバー、日傘などを活用してしっかり紫外線対策をしましょう!
■水分不足による乾燥
ヒトのカラダの50~60%は水分でできています。
この水分が不足してしまうと、血行不良になって肌の隅々まで栄養がいきわたらなくなります。
その結果、新陳代謝(ターンオーバー)が乱れて肌内部の水分が蒸発し、乾燥してしまいます。
☆1日1リットル~1.5リットルを目安に、こまめに水分補給をしましょう。
逆に摂取量が多いとむくみやニキビなどの原因になるので、くれぐれも飲み過ぎには気を付けてくださいね。
対策しないと大変なことになる?!恐ろしい乾燥肌の症状とは
前の項目で肌のバリア機能と肌の乾燥する原因がわかりましたね!
乾燥肌になる仕組みがわかったところで、
『仕組みと原因がわかっても、自分が本当に乾燥肌になっているかってわからない。』
『乾燥肌になったら、せいぜい肌に違和感があるくらいかな?』
『対策とか正直めんどくさいし、やる気にならない。』
と少しだけ思っていませんか?
そんなあなたのために、乾燥によって起こる目に見える症状と、対策をせずに悪化することで起こる恐ろしい症状を紹介します!
乾燥肌になっていませんか?すぐに確認できる症状!
次に書いてるチェック項目は、乾燥によって起こる目に見える症状です。
あなたも乾燥肌になっていないか、確認してみましょう!
✔肌にハリがない。
✔化粧のノリが悪い。
✔肌がカサカサしている。
✔肌がかゆい。
以上のことに心当たりがあれば、すでに乾燥肌になっているかもしれません。
もっとひどい症状になる前に、しっかり対策をして改善していきましょう!
乾燥肌対策をしないと……
少しの時間で出来る乾燥肌対策。
対策をしないままだと、肌の乾燥はどんどん悪化するばかりです。
■シミやシワで老けて見える!
老けて見られるなんて、嫌ですよね。
しかし乾燥によって肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れると、メラニン色素の生成によって生まれたシミが正常にはがれなくなり、慢性的にシミが目立つ肌になってしまいます。
また肌の水分や皮脂の量が不足すると、それ以上水分や皮脂を逃がさないために、角質層が厚みを増してキメが乱れます。
キメが乱れると角質に隙間が生じ、乾燥ジワができてしまいます。
乾燥ジワは肌が細かく縮んだような、指で広げると見えなくなるシワですが、数が増えるとシワとシワが結びついて太くなり、深く目立つシワになります。
乾燥によるシワは、しっかり正しい保湿ケアをすることで改善できます。
■肌のかゆみがひどくなる!
皮膚のバリア機能が乾燥によって低下してしまうと、外部からのちょっとした刺激でも刺激物が皮膚内に侵入して、刺激への免疫反応により炎症が起こります。
その免疫反応が肌のかゆみを引き起こします。
肌がかゆいと、どうしても引っ掻いてしまいたくなりますが、あまり掻きすぎると皮膚に炎症が起こるため、できるだけ我慢しましょう。
またカラダが乾燥してかゆみが気になる場合は、肌に刺激をできるだけ与えないようにするために、直接肌に触れる下着はコットンやシルクなどの自然素材のものを選ぶようにしましょう。
■インナードライ肌になる!
インナードライ肌とは、乾燥性脂性肌のことです。
Tゾーンは皮脂で潤ってテカるものの、口周りは乾燥して突っ張るといったように顔の1部だけに脂性肌(皮脂が多く顔全体がテカる肌)のような症状が現れることが特徴です。
乾燥によって水分が不足すると、肌は足りない水分を補おうとして皮脂を過剰に分泌します。
それによって肌がテカって見えるのですが、基本的に肌が乾燥していることに変わりはないため、肌表面に突っ張りやゴワゴワとした乾燥肌の症状を感じます。
乾燥することで起こる症状なので、正しい保湿ケアをすることで改善できます。
■敏感肌になる!
乾燥肌が悪化すると乾燥性敏感肌になります。
敏感肌になると、かゆみはもちろん化粧品が肌にしみてヒリヒリしたり、皮膚に赤みが出るなどの症状が起こります。
乾燥の悪化が原因ですから、正しい保湿ケアをすることで改善できます。
※先天的敏感肌(生まれつき敏感肌やアトピーがある)の場合は、セルフケアでの改善は難しいのが現状です。
病院へ行って診察をしてもらうことで、炎症を抑えていきましょう!
乾燥肌になりたくない!自分でできる予防と対策!
乾燥肌の症状を見ると、どれも避けたい症状ばかりでしたね。
ここでは自分で出来る乾燥肌にならないための予防方法と、乾燥肌になった場合の対策方法を紹介します♪
乾燥肌にさせない!予防方法とは
予防と聞くと、難しいようなイメージがあるかもしれません。
実は普段の生活を少し見直すだけで、乾燥肌の予防は出来ちゃうんですよ!
■生活習慣の見直しをしましょう。
睡眠時間をしっかりとれていますか?
毎日最低でも3時間(成長ホルモンがより多く分泌される時間)は質の良い睡眠をとれるようにしましょう。
また睡眠1時間前の入浴時も、あまり長時間浸かると乾燥肌の原因になることがあります。
できるだけ38~39℃のぬるめのお湯で、お湯に浸かるのは20分ほどにすると良いですよ。
また、お風呂上りすぐの保湿ケアは必ず行いましょう。
■水分補給をしましょう。
1日1リットル~1.5リットルを、小分けにして飲むようにしましょう。
ハーブティーや白湯など体を温めてくれる飲み物にすると、血行がよくなり免疫力もアップ!肌トラブルの回避につながりますよ!
■湿度のコントロールをしましょう。
湿度が40%を下回ると肌の水分が逃げやすい上に、粘膜や目に渇きを及ぼし活発化したウイルスをカラダに取り込みやすくなってしまいます。
それを防ぐためにも、部屋の湿度は40~70%に保てるようエアコンの温度を調節したり、加湿器を使うなどして乾燥を防ぎましょう。
乾燥肌を何とかしたい!対策方法とは
乾燥肌になってしまった場合は、こちらの方法で対策しましょう!
■スキンケア方法の見直しをする。
乾燥肌の大きな原因は、肌のバリア機能の低下です。
バリア機能は肌の新陳代謝(ターンオーバー)の周期が乱れることで起こるため、周期を回復させるためにしっかり正しい洗顔と保湿ケアをして正常な周期に戻してあげることが大切です。
正しい洗顔方法は、刺激の強くない洗顔料で優しく肌をいたわるように洗ってあげることがポイントです。
正しい保湿ケアは、化粧水をつけたすぐ後に水分の蒸発を防ぐ保湿クリームや乳液を塗ることがポイントです。
さらに詳しくそれぞれのケア方法を説明している記事がありますので、ぜひこちらも見てください♪
☆正しい洗顔方法の記事はこちら
☆正しい保湿ケア方法の記事はこちら
■スキンケア用品の見直しをする。
あなたが今使用しているスキンケア用品は、保湿がしっかりできるものですか?
スキンケア用品は肌に不足している成分を補ったり、肌の保水機能(細胞間脂質や天然保湿成分)の生成力を高めるために使用します。
できるだけ、それらの効果があるとされる成分が配合されたスキンケア用品を選びましょう。
セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン・グリセリンなど
✔保水機能成分の生成力を高める成分
ユーカリ抽出液
以上の成分が含まれているスキンケア用品を使うと、乾燥肌の対策に効果的ですよ。
■食事の見直しをする。
食事を変えるだけでも、乾燥肌の改善につなげることができます。
特に肌に良いといわれているビタミン類は、積極的に摂るようにしましょう。
それぞれの働きとそれぞれが多く含まれている食材を見てみましょう!
皮膚や粘膜の潤いを維持する。
また、新陳代謝を活発にする働きもあります。
食材:レバー・ウナギ・アナゴ・サバ・乳製品・卵・緑黄色野菜など
✔ビタミンB
新陳代謝を活発にする。
また、肌が乾燥することで起こる炎症を抑える働きもあります。
食材:豚肉・レバー・卵・大豆・納豆など
✔ビタミンC
乾燥肌を防ぐために必要な肌のコラーゲンの生成を促す。
また、皮膚の老化や炎症を進める活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。
食材:野菜や果物全般
✔ビタミンE
新陳代謝を活発にする。
また、シワやたるみなどの老化を引き起こす過酸化脂質を分解する働きもあります。
食材:ゴマ・アーモンド・ナッツ類・大豆・アボカドなど
潤った美しい素肌になるために
最後に乾燥肌について、もう一度簡単に確認してみましょう!
肌が乾燥するのは老化だけでなく、日々の生活習慣やスキンケア方法が深く関わっていましたね。
そして乾燥肌になるとシワやシミなどの肌荒れが起こり、酷くなると敏感肌になってしまうことも。
だからこそしっかり生活習慣の見直しや湿度調節などの予防をして、乾燥肌にならないようにしましょう。
もしなってしまった場合は、スキンケア方法の見直しや食生活の見直しなどの対策をして乾燥肌の悪化を防ぎ、改善を心がけるようにしましょう。
簡単におさらいできたと思います。
これであなたは乾燥知らずの潤い肌になれますよ♪
次回の更新もお楽しみに!
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