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日本には四季があり、その折々に咲く花の美しさと生命力はわたしたちの心を癒し、元気づけてくれます。
毎月【今月の花】と題し、みなさまの心に花が咲くよう、素敵な花のお話をお届けいたします。
今月のお花はミセバヤ
みなさまこんにちは。
今月ご紹介する花は「ミセバヤ」です。
花名は、この花を深山で見つけた高野山の西行法師が、歌の師である冷泉為久に「君に見せばや(見せたいものだ)」と文を添えて送ったことに由来します。
長く枝垂れた花茎の先端に玉のような
小花を咲かせることから「玉の緒(たまのお)」
と呼ばれるほか、英語では花が10月に咲くことから「10月の妖精、10月の植物」という意味である「October daphne(オクトーバーダフネ)」「October plant(オクトーバー プラント)」などと呼ばれています。
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属に属する耐寒性の多肉植物で、原産地は日本・中国です。
春から夏にかけて花茎を伸ばし、秋の初め頃に長い雄しべがふんわりと球状になり、ピンク色(淡紅色)の小花を咲かせます。
そして秋の終わりには葉が紅葉し、春を待つ冬芽も淡緑色で美しく、一年を通して楽しむことができます。
また、日本では万葉の昔から親しまれている花で、古典園芸のひとつになっていることでも知られています。
『ミセバヤ』の花言葉
花言葉は、
「大切なあなた」「つつましさ」
「大切なあなた」は、花名の由来にもある、
師に美しい花を贈ったという言い伝えにちなんでいると言われています。
「つつましさ」は、長い雄しべを持つ花が美しい球状の花をつくる、
繊細で女性的な花姿に由来すると言われています。
上品な美を感じさせてくれる「ミセバヤ」
その女性的で繊細な花姿に、思わず見とれてしまう人も多いのではないでしょうか。
大切なパートナーから、この花をプレゼントしてもらいたいなんて思う方もいるかもしれませんね♪
ぜひ、この季節にミセバヤを育ててみてはいかがでしょうか。